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管理会計001

中小企業のための管理会計

― 不況期における原価管理ー
東京税理士界 2011年6月1日号に掲載された論文です。
寄稿者は足立支部の沼恵一先生。
全文(PDF)はこちら →

概要

1.序

原価管理は顧問先の経営の大きな悩みの一つだが、税理士が相談を受けることは少ない、即ち税理士が顧問先の要望に十分に応えていない。

2.コストダウンとコストリダクションの混同

 コストダウンには次の二つの側面があるのに、混同されている場合が多い。

 1)歩留まりの向上による生産性の向上(コストダウン)

  → これは生産現場の所掌。

 2)工程や製品仕様の変更によるコストの削減(コストリダクション)

  → こちらは、経営陣の所掌。

3.見込み生産と受注生産の誤解

 多くの中小企業では大手からの下請け生産が主であるため、量産品を製造していていも、納期や数量が事前に決めらている受注生産であるにも拘わらず、総合原価計算に基づいた分析が行われている。

4.原価削減のための逆転の発想

 これまでは:  原価+利益=売価
 これからは:  売価-利益=原価

5.直接原価計算

変動原価だけを集計して計算する直接原価計算は計算が簡単で、設備の効率化や売価の下限などの目安も簡単に算出できるため、特に不況期に有用性が高い手法と言える。




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